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フリーカメラマンって何?
フリーカメラマンとは、会社や企業などの団体に所属せずに、個人として案件をもらい独立しているカメラマンのことを指します。もちろん個人での仕事になるため、営業、撮影、確定申告などの手続きに至るまでを基本的に自分一人で作業します。
フリーカメラマンに資格や試験などはないため、カメラやパソコンなど最低限の設備、器材があれば、今日から「フリーカメラマンです」と名乗ることもできます。しかし器材の一つ一つは安くないため、すぐに独立できるかどうかは少々問題となりそうです。
フリーカメラマンになるための条件
フリーカメラマンになるための条件はどうなっているのでしょうか?今回は3つの必要スキルを以下にまとめてみました。
1.撮影技術
・中級機以上のデジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラを使いこなせる
レンズの選定やシャッタースピード、ホワイトバランス、絞りの調整に加え、構図や被写体との距離感も重要な要素となり、経験とセンスが必要になってくる技術です。
それぞれの状況に応じて調整をし、シャッターチャンスを逃さないことが重要になってきます。
・Photoshopなどの画像編集ソフトを使用してレタッチや現像ができる
お客様からの要望に合わせたレタッチや現像ができると、受注できる仕事の幅が広がります。そのためPhotoshopなどの画像編集ソフトを使いこなせるようにしておくと良いと思います。
2.撮影経験
・得意分野がある
フリーカメラマンとして「なんでも撮れます」と主張するよりも「〇〇な写真が得意です。」とした方が説得力が出て、お客さんの満足度も高めることができますよね。
家族撮影、ウェディングフォト七五三撮影、イベント・パーティー撮影、店舗・会社撮影、マタニティフォト、カップルフォト、ポートレート、プロフィール写真撮影など、様々な分野が存在するため、自分はどんな写真を撮りたいのか、どんな写真が得意なのか、フリーカメラマンとしてコンセプトを確立させておくと良いです。
・ポートフォリオがある
フリーカメラマンとして実績の証明となる「ポートフォリオ」の提出が求められることが多いようです。
フリーカメラマンの集客サイトに登録するときや、お客様から撮影依頼の相談があった時に、自分のポートフォリオを提示することでお客さんからの信頼や安心を与える効果も期待できます。
自身のホームページやSNSでポートフォリオを公開してみましょう。
3.見合ったコミュニケーション
・マナーや約束を守れる
フリーランスになると、個人での仕事になるためミスを指摘してくれる上司的存在はいません。
全て自己責任の世界ですので、お客様と決めた納期の時間に遅れないことはもちろんのこと、最低限のマナーも信頼を得る上で非常に重要です。
一度お客様から信頼を失うと、場合によってはネットで口コミに掲載される場合のあるため、責任感持って仕事をこなしていきましょう。
・それぞれのお客様に順応できるコミュニケーション力
フリーランスだから1人で仕事をすると思ったら間違いです。カメラマンは被写体(お客様)ありきの仕事となります。
お子様の七五三や、人生の分岐点となる結婚式など、お客様を安心させることのできるコミュニケーション力も求められます。
距離の縮め方が上手かったり、よい雰囲気作りができたりすると、カメラマンとして有利に作用してくれます。
求められる力 | 具体的な内容 |
撮影技術 | 中級機以上のデジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラを使いこなせる Photoshopなどの画像編集ソフトを使用してレタッチや現像ができる |
撮影経験 | 得意分野がある ポートフォリオがある |
見合ったコミュニケーション | マナーや約束を守れる それぞれのお客様に順応できるコミュニケーション力 |
フリーカメラマンの年収は?
フリーランスフォトグラファーの平均年収は約435万円でした。
フリーランスフォトグラファーの年収は、個人の料金設定であったり、受注数によって年収に大きく関わってくるので、ピンキリであると言えます。
ただ、経験を積んで能力がついてきたり、人気になればなるほど年収も増えていくのがフリーカメラマンの良いところ。
正社員のカメラマン、カメラマンのアシスタント、フリーカメラマンなどカメラマンにも種類がありますが、年収1000万以上を目指すなら、フリーカメラマンがおすすめです。
フリーカメラマンになる方法
フリーカメラマンになる方法は主に3つありますので、以下で紹介します。
アシスタントから独立
1つ目の方法は、カメラマンのアシスタントになり、カメラの技術などの経験を積んでからフリーカメラマンとして独立すると言う方法。
自分の尊敬するカメラマン、自分の得意分野で活躍するカメラマンのアシスタントとして働くことで、カメラの技術や知識を習得できることはもちろん、そこで活躍することができれば、クライアントを紹介してもらえることもあります。
実際にカメラマンのアシスタントとしてつくことで現場慣れしながら、人脈形成も行えるのは、大きなメリットだと言えるでしょう。
独学で勉強する
2つ目は独学でカメラ技術を身につけて、フリーランスになるというものです。
フリーカメラマンになるためには特に資格や試験がないため、最低限の器材があればフリーカメラマンとして名乗ることができます。
近年ではネットで検索してカメラ技術を学んでいる方も少なくないため、決して簡単ではありませんが、独学でフリーランスとして活躍することも不可能ではありません。
養成学校で学んでから独立する
3つ目は専門学校や大学、養成学校などでカメラについて学び、卒業後にフリーカメラマンとして活動するという方法です。
しかし実際には卒業後すぐにフリーカメラマンになっても仕事が得られないことが多い可能性が高いため、一般的には一旦カメラ関係の企業に就職してから独立する流れをとる方が多いです。
フリーカメラマンの仕事の取得方法
「フリーカメラマンはどうやって仕事をもらっているの?」ここではフリーカメラマンの仕事取得方法を3つに分けて紹介します。
クラウドソーシング
まずはクラウドソーシングサービスで単発案件を受注して実績を積んでいくという方法。
1つ1つの単価が低かったとしても、実績を積む経験、クライアントと継続的に仕事する関係などを構築することもできるため、長い目で見ても良い方法であると言えます。
フリーカメラマンとしての腕と実績を証明する手段を持ち、数あるカメラマンの中で「この人に任せたい」と思えるような存在を目指しましょう。
人脈をつくる
フリーカメラマンとして仕事をしていく上では、人脈形成が何よりも重要になると言っても過言ではないです。
受けられる案件を探してやっと1件こなしたら、また仕事探しの日々が始まるというのでは効率も悪くなってしまうため、
例えば、七五三で写真撮影するなら、家族にに心から感謝されるような気配りの行き届いた仕事をし、「実はもう1人の娘ももうすぐ七五三なんです」と仕事の紹介を受けられるような、クライアントに信頼される関係作りが重要です。
ポートフォリオを充実させる
フリーカメラマンにとって、ポートフォリオは仕事を受ける上での名詞代わりとなります。
実績・信頼を得るためにも、いつでもクライアントにポートフォリオを見せられるように常に用意しておくと良いです。
自身のポートフォリオを携帯している人や、WEBサイトでポートフォリオを公開しているカメラマンもいます。
フリーカメラマンになるための資金
フリーカメラマンに資格や試験などはないため、フリーカメラマンと名乗るのに資金は必要ありません。
ただしカメラマンとして独立する際には、初期費用がかかります。カメラだけではなくパソコン、レフ板なども自分で用意しなくてはいけません。
カメラマンが使うカメラは高いと数百万円するものもあります。最初は、数十万円のものでもいいと思いますが、もっとスキルに磨きをかけて収入も増やしていきたい場合は、高いカメラが必要になるでしょう。
パソコンも写真編集ソフトを使う場合、ある程度容量が大きくて、動作の速いパソコンにしなくてはいけないため、価格も応じて高くなります。
フリーカメラマンとして成功する人の特徴
発信スキルがある人
フリーカメラマンとして成功している人は自らのカメラ技術や作品をSNSなどを通して発信ている人が多いです。
多くの顧客を獲得するためには、今の時代ならではのSNSを活用した自らのブランディングも大きな鍵を握ります。
自らがとったこれまでの写真を発信することで、人の目に触れる機会も多くなるので、商圏が広がりカメラマンとして独立しても成功する可能性が高いです。
特に、集客から販売までの動線を引くwebマーケティングスキルがある人は、フリーカメラマンとして成功する可能性が高いといえます。
コミュニケーション能力が高い人
上記でも述べましたが、フリーカメラマンとして成功する人には、コミュニケーション能力が高い人が多いです。
カメラマンは被写体(お客様)ありきの仕事となるため、お子様の七五三や、人生の分岐点となる結婚式の場面などでも、お客様を安心させることのできるコミュニケーション力も求められます。
距離の縮め方が上手かったり、よい雰囲気作りができたりすると、カメラマンとして有利に作用してくれ、口コミもよくなり、さらなる顧客獲得を目指すこともできます。
またお客様がどのような写真を希望しているのかを適切にヒアリングするためには、コミュニケーション能力がないと難しい部分です。
そのため、コミュニケーション能力が高い人の方がフリーカメラマンとして成功する可能性が高いです。
自分の得意分野がある人
フリーカメラマンとして成功する人は、自分の得意分野が明確になっている傾向にあります。
これも上記で述べまいたが、「どんな場面でも写真取れます」と言われるよりも「私は〇〇の場面での写真は誰にも負けません」と言われる方が説得力があり、お客さんも任せたいと思ってくれます。
中途半端になんでもできる人より、1つの分野で頭ひとつ抜けた実績を持っている人の方がニーズも高いでしょう。
最後に
フリーカメラマンとして今後活躍していきたいと言う方向けに、フリーカメラマンの年収や資金、独立方法まで実際の口コミから評判を徹底調査しました!
フリーカメラマンになるためには、初期費用として器材代がかかりますが、資格や試験はないため、気軽になることはできます。
ただしフリーランスは自由であるが故に、相応の技術やお客さんに対する責任が伴います。
ぜひ参考になれば幸いです。